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今年の国際ホテル・レストランショーの出展傾向

第52回 国際ホテル・レストラン・ショーが2月13日(火)~16日(金)で開催され、当社も昨年に続き出展をしました。宿泊ビジネスサポート課も会場へ出向き、業務の紹介などを行っていました。

当社の出展意図もそうですが、こういった展示会は宿泊施設の「いま」と「少し先の(よくなっている)未来」を広く垣間見ることができる場であると感じます。
特に小さいブースでは個別具体的な新しいソリューションを提供していることが多く、よく見るようにしています。会場へ行き、今年特徴的だと感じたいくつかのポイントをご紹介したいと思います。

【人手不足対策】
昨今は宿泊施設様から「人を募集しても集まらない」「すぐにやめてしまう」といった声が更に多く聞かれるようになり、人手不足は益々深刻化していると感じます。そんな中で今回多くの出展が人手不足に対するサービス、商品であることが特徴と感じました。
高齢化、就労年数が少ないスタッフ、国内での採用困難などを反映して、ベッドのマットレス、会議テーブル等動かす物を軽量化したり、現場の人材頼みにしない為のコールセンターによる複数施設の遠隔フロント代行サービスを提供したり、レベニューマネージメントやシフトづくりを簡易的に行えるソフト、人的経験やスキルに頼らないソムリエ機能のタブレット化や販促に使う写真撮影をサポートするアプリ、簡易マニュアル作成機能などを提供したりといった出展が目に入りました。
具体的に負担になっている工程を確実に減らす、また誰でもできるようにして人の業務範囲を広げる等、活用イメージが湧くサービス、商品が多い印象でした。

【メンテナンス削減】
宿泊ビジネスサポート課でも清掃のコンサルティング業務を実施していますが、昨今は掃除を内製化している施設も多い中で、汚れやカビ等への対応が軽減されることは人手の面でも、清潔感が満足度を左右するクチコミ等の観点からも、より重視されるようになっています。そんな中で、メンテナンスの頻度、負担が軽減される製品の出展も目立ちました。
次々世代の畳のデザイン性、床、腰壁への展開とサイズバリエーションなど汎用性の向上や、防水性の高い屋外家具のクッション、事前に塗布することで一定期間防カビや防汚のできるコーティング剤等は、今そこに困っている(同時に空間のグレード感やデザイン性は保ちたい)という声に応える、やはり活用イメージの湧きやすい商品と感じました。

【眠りの高品質化】
最後に出展が多いと感じたのは睡眠周りの商品です。
まず、ベッドの出展が単純に増えたという印象を持ちました。ベッドの性能が客室の商品力に寄与するという考えのもと、一定水準のベッドを多くの宿泊施設が備えていますが、日本にもこれまでない高単価、ラグジュアリー施設が増えてきた中で、更に高品質化、高機能化へとそのニーズが広がっていることが、今回の出展でも表れていると感じました。

またウェアのバリエーションにも同様の変化を感じました。最近はリカバリーウェアと呼ばれる寝間着を家庭でも購入するほど、質の良い眠りへの追及が顕著です。より着心地が良く、館内を歩いても違和感のないデザイン性や施設のコンセプトに合わせたオリジナリティのある館内着や寝間着は、限られた特徴的施設の付加価値表現であった時代を経て、より幅広い施設でも取り入れられていくと予感させる積極的な出展姿勢と来場者の関心の高さが見受けられました。

少し先の未来は、こういったモノやソフト、また外部の人、サービスの活用により、宿泊施設で働く人の負担が軽くなり、その先のよりよい未来へ進んで行ける、そんなお手伝いができるよう、私達宿泊ビジネスサポート課も様々な情報にアンテナを張りつつ、また知恵を出しながらお役に立って行きたいと考えます。(山上)

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